なぜ必要か
属人的な仕分けと、見落としのリスク
日薬ecat cloudには行政通達・研修案内・医薬品安全性情報などが日々投稿され、その一つひとつをどの委員会が扱うべきか事務局が判断してきました。件数が多く、繁忙期には確認が後回しになったり、担当委員会への連絡が遅れたりするリスクがあります。
KPA Compassは、この一次仕分けをAIに任せ、事務局・委員長が確認と判断に集中できるようにするための仕組みです。
いま動いているもの
取得から配信まで、すでに毎日自動で回っている
自動取得 毎朝6:00 稼働中
日薬ecat cloudから新着の通知文書(PDF)を毎朝自動で取得。人手での巡回確認は不要。
AI分類 稼働中
Claude(Anthropic社のAI)が文書の内容を読み、12委員会のどれに該当するかを判定。あわせて確信度スコアを算出する。
最終レビュー 稼働中・現在は中島個人が担当
確信度が低い文書(現状 約5%)は「要確認」として専用画面に表示され、最終判断してから確定する。現在この確認は中島が個人で行っており、正式事業化した際は事務局に引き継ぐ想定。
委員会別Web公開 稼働中
分類結果は委員会ごとのページに整理されて公開。委員会名・日付・確信度で検索・閲覧できる。
週次サマリー配信 今週から稼働
毎週月曜9:00に、直近1週間の文書をAIが委員会ごとに要約し、メールとGoogle Chatに自動配信する。
数字で見る現状
2026年7月13日時点
委員会別 内訳
| 委員会 | 文書数 |
|---|---|
| 医療安全委員会 | 60件 |
| 総務委員会 | 68件 |
| 保険医療委員会 | 57件 |
| 医療DX委員会 | 40件 |
| 医療福祉委員会 | 20件 |
| 健康増進委員会 | 19件 |
| 学術研修委員会 | 16件 |
| 学校保健公衆衛生委員会 | 13件 |
| 災害対策委員会 | 13件 |
| デジタル広報委員会 | 10件 |
| 試験検査委員会 | 4件 |
| 実務実習委員会 | 3件 |
品質の担保
「AI任せ」にしない設計
AIによる自動分類は便利な一方、誤判定のリスクをゼロにはできません。KPA Compassは誤判定を前提に、以下の仕組みで担保しています。
確信度スコア
分類のたびにAIが「どれだけ自信があるか」を数値化する。
要確認フラグ
70%未満は自動で「要確認」として専用リストに上がる。
人による最終確認
要確認分は目視で確定・修正してから公開する(現在は中島個人が担当。正式化後は事務局に引き継ぐ想定)。
いつでも再分類可
誤りが見つかった場合、担当委員会を後から修正できる。
今後の流れ ― 薬局どん2へ
「中島個人が確認する試作」から「KPA正式事業として委員長が判断し、薬局に届く」へ
最終的な目標は、各委員長が自分の委員会宛の文書を確認し、会員薬局への配信が必要と判断したものを、薬局どん2を通じて会員薬局に直接届けられるようにすることです。まずはその前提として、本システムをKPAの正式事業として位置づけるかどうかのご判断をお願いします。
Now ― 中島個人の試作運用
AI分類・週次配信までを個人の取り組みとして運用中
AI分類 → 中島個人による最終確認 → 委員会別Web公開・週次サマリー(メール/Google Chat)配信まで。KPAの正式事業としての承認・予算はまだない状態。
Next ① ― 正式事業化のご判断
KPAの事業として位置づけ、事務局に引き継ぐ
正式に採用する場合、運用主体を中島個人から事務局に引き継ぎ、委託範囲・予算についてあらためて整理する。
Next ② ― 委員長レビュー画面
委員長が自分の委員会の文書を判断できるように
委員長がログインし、自分の委員会に振り分けられた文書を確認。「薬局向けに配信する/しない」をその場で判断できる画面を追加する。
Future ― 薬局どん2への自動連携
委員長が承認した内容が、薬局どん2の「お知らせ」にそのまま届く
薬局どん2には、会員薬局向けの「お知らせ」配信の仕組みがすでにあります。委員長の承認を、その仕組みに自動で連携させ、薬局側は普段使っているどん2の画面でそのまま受け取れるようにします。
薬局どん2との関係
別事業として運用されている薬局機能情報システムと、配信チャネルとして連携する
日薬からの通知文書を委員会別に整理する「判断支援」システム。対象は委員長・事務局。
会員薬局向けの機能情報登録・お知らせ配信システム。KPA Compassで承認された内容の「配信先」として連携する想定。
想定される質問
ご説明の際によくいただく論点
運用体制とコスト
現状は中島個人の試作。正式化する場合の体制は要協議
取得・分類・Web公開・通知の自動化にはCloudflare(Pages/R2)とGitHub Actionsの無料枠を、AI分類・要約にはClaude APIの従量課金を利用しています。現時点で月額の固定費は発生していません。ただし現状は中島個人(KEIJIN株式会社)が無償の試作として構築・運用しているもので、KPAとの正式な業務委託契約は結ばれていません。正式にKPAの事業とする場合は、運用主体・委託範囲・費用について別途ご相談させていただきます。
本日ご確認いただきたいこと
議論の範囲を明確にする